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受水槽の管理について

2018/01/14

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

ファミリーエージェントの村田です。

 

今回は収益物件の設備としてよくある「受水槽」についてお話します。

 

そもそも「受水槽」とは、RCマンションなど階数が高い物件において、

上階へ給水する為に一定量の水道水を貯蓄する設備のことを言います。

水道水を水道管から蛇口まで直結して使用するのではなく、

水道管から一旦上記写真のようなタンクに水を引き入れてから

各戸へ給水する為、受水槽設備のある物件は「水質管理」を行わなければなりません。

その為、定期的な点検や、古くなると交換等も行わなければいけないので、

受水槽設備のある物件は多少ランニングコストがかかってきます。

 

 

受水槽の管理方法は以下の通りになります。

①受水槽の清掃

水道法施行規則第55条により受水槽は1年以内ごとに

必ず1回清掃することが義務付けられてます。

清掃を行う場合は専門的な知識・技能を有する者にお願いしましょう。

 

②水質確認

給水栓(蛇口)から出る水の色・匂い・濁り・味を確認し、

以上がある場合は必要な検査を行いましょう。

水質の良好な状態を保つためにも、毎日の点検と

1日2回程水が入れ替えが望ましいです。

 

③水槽の点検

水槽の点検により有害物質や汚水等から汚染されるのを防ぎましょう。

月1回は点検しましょう。

 

④給水停止・利用者への通知

水質等に異常があった場合は、利用者に害することが無いよう、

直ちに給水を停止し、利用者に知らせましょう。

 

⑤書類の整備

次のような書類を整備し、保管しましょう。

1:設備の廃止系統を明らかにした図面

2:受水槽の周囲の設備の構造物の配置を明らかにした図面

3:水槽の清掃の記録、水質検査の記録等の帳簿類

4:簡易専用水道の検査結果

 

やはり気になる点としては費用の部分ではないでしょうか。

基本的に受水槽によってかかってくる運営コストは

清掃と清掃の際に行う水質検査かと思われます。

物件・受水槽の規模にもよりますが、

大体4万円~7万円程費用がかかるようです。

マンションを経営される方、これから経営を考えている方には

受水槽がある物件の可能性がある為、注意しておきましょう。

 

また、このような運営コストがかかってくるため、

受水槽による給水ではなく、水道管から直結して上階部分に給水する

直結給水型に交換される方もいらっしゃいます。

工事費は階数が3階までだと~100万円程度、4階以上となると200万円程度かと思われます。

(※規模・構造によって大きく変化します)

高額な工事費にはなりますが年間でかかっていた受水槽のメンテナンスコストを削減できます。

ただ、元々上階へ給水するために受水槽が使用されている為、

階数が高い物件に関しては受水槽の利用が一般的かと思います。

受水槽に関する知識は持っていて損はないでしょう、。

 

アパート・マンションは設備によってさまざまな運営コストがかかってきます。

特に大規模なマンションに関しては、受水槽の他、エレベーター等の

多様な設備によってかなりの運営コストがかかる恐れがございます。

 

不動産は高額なものになる為、失敗しないためにも購入を検討される際は単純な家賃収入の額だけでなく、

こうした設備メンテナンスの費用がどのくらいかかってくるのか調べるなり、

予想したうえで購入されるのが宜しいかと思います。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

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