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物件の運営費としてかかる消防点検費について

2019/09/30

収益物件の維持には、管理費含め運営費が賃料収入の約14~16%ほどかかります。
その中の一つに消防点検費があります。

 

消防点検は法令で義務付けられており、
火災で事故が起こった場合にオーナーの責任が問われる為
必須で行わなければならないものです。

 

共同住宅の消防用設備は、
消防法によって定期的に点検を行い、
その結果を消防所長へ報告する義務が定められています。
そしてその点検期間は、以下のように定められています。

 

■外観機能点検:6ヶ月に1回

消防用設備などの種類に応じ、
消防用設備などの適正な配置、損傷、機能について、告示に定める基準に従い、
外観または簡易な操作により確認することをいいます。

 


■総合点検:1年に1回

消防用設備などの全部または一部を告示に定める基準に従い、
作動させ、総合的な機能を確認することをいいます。

 

■報告書提出  : 3年に1回

上記に従い、外観機能点検のみの作業を年1回
外観機能点検+総合点検の作業を年1回、
計年2回の点検を行う必要があります。
点検作業は消防設備点検資格者が行わなければならないため、
点検は専門業者へ依頼して行います。

 

共同住宅の規模によって
義務付けられている設備が違うのですが
消防設備とは、
消火器、火災報知器、消火栓、誘導灯、避難はしご等になります。
小さいアパートであれば、避難器具や非常警報もないところもあれば、
大規模マンションであれば、すべての機械・器具がついているところまであります。

 

点検費用の目安はこちら。

■小規模(10戸未満)の点検項目(消火器交換は別途)と費用目安/年
・消火器・誘導灯・・・8千円~1万円
・消火器具・自動火災報知設備・誘導灯・・・1万円~1.5万円

 

■中規模(20戸~50戸未満)の点検項目(消火器交換は別途)と費用目安/年
・消火器具・自動火災報知設備・避難器具・誘導灯・・・2.5万円~3.5万円
・消火器具・自動火災報知設備・避難器具・誘導灯・連結送水管・・・4万円~5万円

 

■大規模(50戸)の点検項目(消火器交換は別途)と費用目安/年
・消火器具・屋内消火栓設備・自動火災報知設備・避難器具・
誘導灯・連結送水管・非常電源専用受電設備・・・7万円~8万円

 

大規模な共同住宅になると、消防点検費だけでも高額になる為
収支を組む際は運営費にかかる消防点検費を確認するようにしましょう。

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