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不動産投資全般

アスベスト(石綿)について・重要事項説明

2016/11/30

アスベスト(石綿)使用調査の有無は重要事項説明書記載事項の一つです。

宅建業者は取引をする建物についてこのアスベストの使用調査を行ったかどうかを重要事項説明時に借主・買主に伝える義務があります。


なお、貸主又は所有者が石綿使用調査をするかどうかは任意ですので、重要事項説明書にはその記録があるかないかを記載します。

 

石綿が使用されているからといって必ずしも危険というわけではありません。
アスベストは建物解体の際などで飛散する可能性がある場合にリスクがあるもので、アスベストが使われていても飛散しないように措置がなされている又は飛散するおそれの無い建材であれば人が吸引するおそれはないかと思われます。

■そもそもアスベストとは

 


アスベストとは石綿(せきめん、いしわた)と呼ばれる天然の鉱物繊維です。安価でありながら、耐久性、耐熱性等において優れた特性を持っていたため、以前は建築資材として多く使われていました。
しかし現在では石綿繊維を大量に吸った場合に人体に悪影響(発がん性がある)を与えることが判明したため、段階的に使用が制限されています。


■どんなところにいつまで使われているか
アスベストはその9割以上が建材製品に使用されております。特に、吹付けアスベストはビルの耐火材、耐熱材として、昭和31年から昭和50年初頭までに多く使用されており、現在、それらのビルが解体時期に入っています。
解体する際、使用されたアスベストが周囲に飛散するのを防ぐために、除去作業を行う場所は、外気と隔離することが必要となっています。

 

 

■注意すべき箇所
利用されている可能性のある箇所は、建物の築年数によって様々ですが、代表的なものを記載します。

≪屋根≫
住宅のスレート瓦や工場の波板には、高い確率でアスベストが含まれていると思われます。

≪外壁≫
住宅のサイディング外壁や工場の波板には、屋根と同様に高い確率でアスベストが含まれています。

≪内装材≫
内装のケイ酸カルシウム板やパーライト板にも、アスベストが含まれている可能性があります。

≪配管の断熱材≫
工場の配管やダクトに巻かれた断熱材には、アスベストが含まれている可能性があります。

≪内壁の吹き付け材≫
工場や立体駐車場等に耐火材として利用された吹き付け材にも、高い確率でアスベストが含まれています。

 

■危険性
アスベストの繊維は、きわめて細いため、浮遊しやすく、吸入されやすい特徴があります。アスベスト材そのものに毒性はありませんが、飛散したアスベスト繊維を吸入すると繊維は肺の中に残り、肺がんや中皮腫、アスベスト肺(肺の慢性線維症)の原因になります。
アスベストによる健康障害の多くは、過去の様々な場面での職業的暴露に起因するものです。 

 

■実際の解体現場はどうなのか?
アスベスト自体の製造は廃止になったものの、アスベストを多く使用した築の古い建物の【 解体 】はこれから非常に多くなっていきます。
実際は解体費用を抑えたい業者・所有者によって適切な処理がされず、解体作業が行われているのが実態です。
現在もアスベストを飛散させながら解体している可能性がある為、自宅の近くや良く通る道などで建物を解体している現場があった場合はできる限り近寄らず、場合によっては関係各所に確認を取ってみるもの良いかもしれません。

 

「クローズアップ現代~あなたの周りにも危険が… 終わらないアスベスト被害」
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